特急列車を使って片道三時間半、遠すぎると訁う距離ではないけれど、頻繁に会うには時間が掛かり過ぎる距離でした
会うのは大体月に二度で、こちらから行くのが一回、彼女が来てくれるのが一回というのが通常で、半年に一度くらいのペースでどこか中間地点で待ち合わせてデートをしていました。
会えない時間があるからこそ、会えた時の喜びも大きく、デートが終わった後は二週間後が待ち遠しく感じていましたし、毎日のメールや電話が楽しみでもありました
勤務先で退職者が二人出たのに新人の採用が決まらず、業務が忙しくなっていた時期にインフルエンザが鋶行し、深夜まで残業が続いた疲労のあまりメールを返信せずに寝てしまったことがありました。
すると彼女から朝一で返信がなかったことに対するメールが入っていました
日課だったメールが戻らなかったから心配してくれたのだと思って、嬉しかったのですが、絀勤前で時間が無かったこともあり、簡単な状況説明とお礼だけで返信しました。
翌日からのメールは開封確認付きのメールで送られてくるようになりました大したことではないのですが、なんとなく監視されているような気がして嫌でしたね。
インフルエンザでダウンしていた同僚は復帰してきたのですが、相変わらず新人の補充は無く、業務の忙しさのあまり他の事に目を向ける余裕が無く、だんだんとメールの話題に困るようになってきました
メールでの話題ですら無くなってしまった状態ですので、実際に会ったときにも話題が無く、折角会っているのに無言で過ごす時間が長くなっていきました。
面白かったことや興味をもったことを報告しあっていたメールですが、次第に彼女からの電話やメールの内容も、今日は誰と何をして過ごしたか、どんな買い物をしたのかと、こちらの行動確認をするような内容になっていき、独占欲と嫉妬心をむき出しにするようになってきました
彼女からのその想いが段々と負担に感じるようになり、会うのもメールも苦痛に感じるようになってしまいました。
あまり会えないからといって、毎日のメールや電話はやり過ぎだったのかも知れませんね半ば義務のようになってしまっていたので、止めるにやめられず、いざ会った時の話題にも困ってしまうようでは意味がないですよね。
そして見えていないからこそ嫉妬もされるのでしょうけれど、彼女との温度差というのでしょうか、想われていることは分かるのですが、その想いが重すぎて耐えられませんでした
彼女に対する愛情はあるのですが、いざ会うとなると気が重くなってしまうんですよね。そのせいで、そんなにつまらなそうな顔するならもう会いに来なくてよいと、バッサリと切り捨てられてしまいましたなんと…のです。
失恋の痛手は辛いものでしたが、色々とネットで調べた失恋立ち直る方法を駆使して何とか立ち直りました